歯を守るための絆と財産。おもいやり、そして納得できる歯科治療

とよた歯科

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審美歯科

自分の歯に自信を持てますか?最新の技術、オールセラミックで天然の歯のようにきれいな歯に。

スポーツ選手は、一般の人より、より多くの負荷が歯や顎にかかり、とくに、顔面に近いところの筋肉の過緊張や疲労しやすい習癖を抱えています。これは、そのスポーツにおける負荷のみならず、生活習慣にまでおおきな原因があり、様々な歪みを抱えていると思っています。

持久系・瞬発系にかかわらず、上頚部にハンディをもったままでは、精神力としての集中力や切り替えのバランスがうまくいかない場合もあり、スポーツのパフォーマンスをだしていくことに不利だと考えています。頚部のバランス不全は全身の姿勢や歪みにも影響を及ぼしていきます。体の故障にも通じていると考えています。

私の臨床経験では、スポーツに限らずデジタルワークの多いストレス社会で食生活が緩い日本では、かみ合わせや体の歪みは日常茶飯事に起こっており、くいしばりや歯ぎしり等の力の影響も重なって、結果的に噛み合わせも低くなりながら、歯も傾斜して動いていく傾向にあると思っています。歯はカブリが強くなり前後左右の運動の自由度をうばうことになり、ますますくいしばったり、歯ぎしりがひどくなるケースもあります。

その歪んだ状態で、現実的には歯を治療せざる得ないことが多いとおもっています。
家に例えると、「斜めにたった家にサッシやドアを一生懸命治している」という感じでしょうか。
すこし、専門的で難しいですが、一症例をお話します。

歯の色や形が気になる方は…

陸上中距離の高校生のケースですが偏頭痛等の上頚部の不調が見られました。

元来もっている歯並びの問題(かみ合わせの深さや右上2番、上下アーチの狭窄等)と、陸上中距離というスポーツ態癖により、結果的に左臼歯部に過剰なくいしばりが存在します。 歪みながら、BT(かみ合わせの高さ)が低下しています。 そして、歯はかぶりながら上下の咬合関係の機能運動は自由度を 失っていきます。現代人の多くの咬合崩壊のパターンでよくみられます。

噛み合わせ・歯並び写真

顎関節のレントゲンでは、下顎骨、頭蓋骨および関節頭の形態的な左右差は顕著では ありませんが、親知らずの存在が将来的に問題になりえると思われます。

噛み合わせ・歯並び写真

初診時における、咬みこんだときの力の量とバランスをはかっています。 簡単に述べますが、咬合力の1905.3Nは、とてつもなく大きな力でそれが左のかみ合わせの部分に集中している点に着目してください。(正常値は体重の10倍程度) これだけ大きな力がかかると、歯や歯周組織・顎関節・それを支えている筋肉や靭帯・間接的にバランスをとっている全身の骨格や筋肉および関節群のどれかが被害者になり、極度の疲労や痛みを訴えることになります。 そして、このひずみを抱えたままで、ハードな運動をしなければなりません。

噛み合わせ・歯並び写真

そこで、いろんな角度からの検査をし、模型をある規格でとり、歯軸や、コンタクトロス、力に対する骨体の応答や歪みの方向を診断していきます。

噛み合わせ・歯並び写真

噛み合わせ・歯並び写真

噛み合わせ・歯並び写真

噛み合わせ・歯並び写真

一般の方には解りづらいと思いますが、模型を様々な角度から読むことによって歯や 歯列がどう歪み壊れようとしているのか、顎関節はどういう方向への圧力を受けていくのかがある程度の推察が可能となります。 頬杖や睡眠態癖等の生活習癖や、スポーツ態癖・特性などの外からの力によっても当然、変化をしていくとおもわれます。

ここでは、ポイントの一部を述べますが、下のデータと写真は重要な部分です。 右下の写真は左上の臼歯部の咬合状態です。左下も同じ状態ですが くいしばりの結果として、赤で囲まれた部分に、下の臼歯ががっちりと面状態でジグソーパズルのようなハマり込みをおこしています。 青の斜線部分は、かかる力に応じて骨が膨らんで応答していることをしめしており、 その量は、右よりも大きくなっています。

左の6番部分だけで計450Nもの応力がかかっています。

噛み合わせ・歯並び写真

<咬合調整のためのワックスチェック>

噛み合わせ・歯並び写真

治療としては、BTを上げ矯正等による上下歯列のバランス回復や咀嚼運動の適正化も必要ですがアスリートの場合は、スポーツ特性や感性を大切にするためよりコンサーバティブ(大きな処置でなく最小限の対応)な方向を第一に考えます。

彼の場合スプリント療法のほか,上写真のように、圧力を受けている面積を点状にして力をコントロールしていく咬合調整(リシェイプ)を選択しました。 そして、悪習癖として頬杖をしていたのでやめてもらうことと、練習中のトラックを左回りに走ることでの左重心過多が疑われたので右回りでも走ることを指導しました。

下のデータは、最初とリシェィプ後の比較です。力のバランスを整えています。

噛み合わせ・歯並び写真

下のデータは、 さらに、10日後、咬合の変化の過程です。相変わらず左にかたよってますが、咬合力が1905Nから、527Nと適正範囲内に落ち着いてきています。咀嚼筋を中心とした上頚部が楽になってきています。

まだ、経過を追っていく必要がありますがこのぐらいになると、歯や歯茎、顎や筋肉も継続的な力から解放されて結果として壊れにくくなります。

噛み合わせ・歯並び写真

下の咬合の問診票(VAS法)において(左が初診、右が10日後、読めないのはおゆるしください。) 10段階評価法で赤丸がなくなったり左よりも右が0点に近づいていっています。

彼の場合、頭痛と肩こりがなくなり、顎の音や腰痛などが改善傾向にあります。

噛み合わせ・歯並び写真

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咬合における問診票として、生活習癖や悪習癖も調べます。
この問診は大変重要な診査です。読めないのはおゆるしください。

噛み合わせ・歯並び写真

このように、歯とかみ合わせを診断し、治療することでスポーツパフォーマンスを良くしたり、体調を整えたりすることが歯科の分野で大切なことだと考えています。


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